3 上野原市環境基本計画について
⑴ 環境基本計画目的と年度ごとのPDCA
【質問】
その計画の(P17計画の推進体制)「進行管理」があります。そこに「年度ごとに点検、評価を行い、その結果を踏まえたうえで取り組みの充実・見直しを検討する等、PDCAサイクルを確保し本計画を計画的かつ円滑に推進することが重要です。」とあります。続けて、「計画の適切な進行管理を進めるために、庁内関係各課を中心に具体的施策の進行状況について把握するとともに、「上野原環境審議会」において、施策の実施状況について点検評価します」とありますが、庁内各課の推進状況については、ゼロカーボンシティの推進に向けて取り組んでいると思います。 現状での問題点や今後の取り組みについてお聞かせください。
【生活環境課答弁】
環境基本計画にもございますが、当市の二酸化炭素排出量削減目標として、基準年度2010年度の9,442トンから20年後の2030年には、基準年度のマイナス51%となります、4,627トンまで削減しなければなりません。現在までの市の取り組みとして、庁舎、文化ホール棟のLED化、屋上への太陽光発電設備施設の設置や室内温度管理の実施等を行ってまいりました。また、市民のご協力を得ながら、廃棄物の削減などにも取り組んだ結果、2020年度には8,714トン、基準年度より728トンの削減に成功しております。しかし、現在の取り組み状況では、目標の達成は厳しいものであると考えております。新たな取り組みとしましては、ペットボトルの分別回収、PHEV車の導入、消防署、学校施設等のLED化などを検討しているところでございますが、当市における二酸化炭素排出量については、公共施設の電気に係るもの、そして、一般廃棄物焼却時に排出されるものが突出して多く、この二つについて、どのように削減していくかが今後の課題と考えております。なお、今年度は今まで取り組んできました事業について検証を行い、さらなる充実または見直しを実施し、目標達成に向け取り組んでまいります。 【意見】
いくら市だけで頑張っても、炭素の削減目標には至らないと思います。どのようにして市民に協力してもらえるかが、今後の脱炭素社会構築へ向けた鍵となると思います。
⑵ 主な項目の具体的な推進状況
【質問】
各項目の具体的活動や対策など、計画策定後の市民等の動向について、主な項目の推進状況を教えてください。
【生活環境課答弁】
1. 脱炭素に向けた地球にやさしい社会の構築
⇒「脱炭素に向けた地球にやさしい社会の構築」におきましては、二酸化炭素排出量把握のための調査の実施、市役所庁舎・文化ホール棟の照明LED化などを行いました。
2. 限りある資源を大切にした循環型社会の形成
⇒「限りある資源を大切にした循環型社会の形成」といたしまして、雑紙の分別回収を実施し、ペットボトルの分別回収につきましてもコモア地区においてテスト運用を予定しております。
3. 美しい自然との共生
⇒「美しい自然との共生」といたしまして、環境美化活動を行う団体への消耗品の補助、ナラ枯れ対策、猟友会などの関係団体と連携して有害鳥獣対策等、生物の多様性を尊重した事業に取り組んで参りました。
4. 安全で快適に暮らせる環境づくりの推進
⇒「安全で快適に暮らせる環境づくりの推進」といたしまして、空き家調査の実施や、 不法投棄防止に向けた啓発運動及び不法に投棄されたゴミの撤去を行いました。
5. 環境について学び、協働するまちづくりの推進 ⇒「環境について学び、協働するまちづくりの推進」といたしまして、家庭ごみの収集方 法や分別方法などの情報提供や、小学校児童のクリーンセンター施設見学受入れなどを実施いたしました。
今、申し上げましたのは、あくまで実施した事業の一部でございますので、先ほどの質問への回答にもございましたように、今後の計画推進のため、実施した事業の評価・検証を行って参りたいと考えております。
【意見】
以前と比べれば、相当各方面で努力され、進められて来ていると思います。
ご苦労は理解できますが、まだまだ、抽象的な成果であると思います。やはり、数字的にどの程度の効果があったのか、民間の動向なども含め、各事業を、何をどのように進めるべきかしっかり検証され⇒次なるアクションへ活かしてほしい。是非、当市における二酸化炭素排出削減量の年間目標や中間目標数をどの程度に置くか、しっかり数字を掲げ、ゼロカーボンシティ宣言実現に向かって官民一体となって実行計画を進めて欲しいと思います。
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