4. 防災行動力の向上について
問1. 市民が行う「防災訓練の指導責任」はどのようになっていますか?
【答弁】上野原市地域防災計画において危機管理室が指導を行うこととなっています。実務的な指導や専門性が高い分野などについては、関係部署により指導します。
問2. 市民が行う防災訓練(消火、応急、救出、)の受付先(相談先)はどこですか?
【答弁】総合防災訓練時の実施報告は危機管理室、それ以外の訓練の「指導願」については、消防署など関係部署に提出していただいております。
【答弁】消防本部としましては、訓練の依頼には可能な限り応じる考えでおりますので、要望や計画などがございましたらご相談いただけますようお願いいたします。
問3. 消防署には、現在「防災」の窓口(事務分掌)が明記されていない。市民は、自助、共助の具体的な行動を学びたいと思っています。それらを教えるのは、今までも消防署が指導してくれています。市民に、総合防災訓練以外は消防署が窓口(防災の熟語)とハッキリ示して欲しい。
【答弁】消防本部とし、今後、関係部局と協議をして検討して行きます。
問4. 防災士と地域防災リーダーの養成人数と、それらに期待するものは何か?
【答弁】防災士や地域防災リーダーには、自主防災組織において自助、共助の中核的な役割を果たす人として積極的なリーダーシップを取っていただき、地域における防災活動を活発にし、地域防災力を高めていただきたいと考えております。
問5. 「自主防災組織において自助、共助の中核的な役割」といっても、個人的に任せても無理だと思う。自主防災組織の中で、平時は何を、災害時は何をという、役割や位置づけを明確にし、自主防災組織の中で話し合いや訓練が行えるよう、市からもそういうキッカケとなるような制度をつくるかリードして欲しいと思う。
【答弁】区の方にもこういう方がいるとお伝えしますので、各地区で協力して頂きたい。
問6. 指定避難所の収容人数は、計画に3,280人とあります。
避難所が満員になった場合、在宅、車両、民間施設、知人・友人宅等の避難が考えられますが、各避難者への支援のシミュレーションは?また、インクルーシブ(誰も取り残さない防災計画)お年寄りや、身体の不自由な方、怪我で歩行不能になった人、自力避難が難しい方への対応。危険を冒してまで避難所に行くのはどうか。安全な住宅等での在宅避難も、食糧、備蓄品、水、トイレ、自宅で孤立しないように、日頃から地域の人とのつながり、必要な「支援体制」、複数の人との「共助体制」を作っておくが肝腎だと思う。
(この項目は要望とします)
問7. 八ッ沢発電所決壊時の対策
今から100年前の大正12年9月1日、関東大地震の影響で「八ッ沢発電所上部の大鉄管が、破裂し水が高さ30m以上の高さに吹き上がり、住民は震え上がった」という事例(写真)がありました。
八ッ沢発電所の水槽と鉄管は、明治45年に出来ていますが、完成後約12年、地震の揺れで破損しました。南海トラフの地震は、今起こっても不思議ではありません。今年で完成後100年経っています。上部の貯水槽の決壊も心配です。東日本大地震や熊本地震では数か所の水力発電所で被害が起きていると言われています。 巨大地震で、ダムは凶器と化する。1965年に耐震基準が改正されましたが、それ以外は適用外となっています。駒橋の東電社員に聞くと、そんなことは絶対ないというが、付近住民は不安を訴えています。対策の必要性があると思いますが。
【答弁】東京電力に確認したところ、当該施設は、国の重要文化財となっていることからも必要な保守点検に加え施設の維持において入念な維持管理が行われている施設であるとのことです。市としましては、市民の安全安心のため、引き続き安全性を維持確保していただくよう要請させていただいたところです。
問8. 富士山噴火時に伴う「広域避難計画」
富士山噴火時(最大)で、溶岩流は6日と9時間で鶴島、新田、松留、八ッ沢、鶴川に到達します。この地区にお住まいの、住民に対する広域避難計画と、降灰についても、飲料水、食料、生活防衛の検討は? 南海トラフに伴う大地震に誘発されて、噴火するとも言われています。とにかく、対策を急いで欲しい。
【答弁】富士山噴火に伴う避難体制について、溶岩流であれば原則立ち退き避難となりますが、避難先は市外ではなく、市内を想定して検討しているところです。降灰についても影響があることが想定されていることから、今後も必要な情報の提供を行い、事前の対策を進めていきたいと考えております。
八ッ沢発電所
5. デマンドタクシーについて
高齢化が進み、団塊の世代があと3年で80歳を迎えようとしています。免許証を返納する人が増える中、バスが少なくなり、家族や友人に乗せてもられる人や、お金持ちでタクシーを使える人はいいが、それが出来ない高齢者等は、他の交通が便利な市町村への引っ越しも考える人が多いと聞きます。
デマンドタクシーも時代の変化や市民ニーズに応じた制度の改善が必要と思います。
問1. デマンドタクシーを導入した目的と運行について
デマンドタクシー導入目的は、高齢者等交通弱者の移動手段の確保や交通空白地の解消等を目的としていると思います。デマンドタクシーの利用者が、駅までお願いしても、駅の手前の停留所で降ろされ、「駅まで行けない事になっているので、ここから先はバス停でバスを待つか、又は歩いて行って欲しい」と言われるそうです。こういうことは聞いていますか。
【答弁】 ご指摘のとおりであります。現在、デマンドタクシーの駅への乗り入れができない状況であることから、市内を運行する路線バス及び循環バスへ乗り換えていただき、駅周辺の目的地へと向かっていただけるようご案内しているところであります。
問2. 1時間に1本も来ないバスを、駅の手前で待つ。若くて足腰の良い人はいいが、足が悪い人又は高齢者にとってはどうか。これは余りにも情けない、可哀そうではありませんか? 駅までは行ってくれない理由は何ですか?
【答弁】 現在、駅への乗り入れができない理由としましては、市内を運行する路線バス及び民間タクシーが駅を起点とした運行を行っていることから、事業形態の役割分担をする必要がございました。その中で、デマンドタクシー発足当時に事業者間での合意が得られたことにより現在の運行に至っております。
問3. 上野原市以外で買い物をして、駅からバスがあればバスを利用するが、バスがない所や約2時間も待つような地域、その人たちがデマンドタクシーを利用する場合、駅から使えない。乗るなら駅から歩いてデマンドの停留所まで行って乗るようになっていると聞くが?
【答弁】 駅からのデマンドタクシーの利用ができない現状としまして、市内循環バスであれば30分に1本駅を起点として運行しております。ただし、地域にお住まいの方に関してはお手数ですが、路線バス及び循環バスを経由していただきデマンドタクシーの停留所から利用していただく方法となっております。
問4. タクシー会社やバス会社に影響があるならば、バス会社やタクシー会社が納得するような額を支払うか。そのような配慮をしてでも、駅まで行けるようにして欲しいと思うが。昨年の3月議会で同じ質問をしています。
【答弁】 現状の駅への乗り入れにつきましては、デマンドタクシーの計画段階から議論されており、市内交通事業者の本来の事業に影響が出る恐れがあることから、上野原市地域公共交通活性化協議会において合意が得られておらず、厳しい状況であります。
しかしながら、利用者からの要望等も認識しており、その都度、市内交通事業者や上野原市地域公共交通活性化協議会とも共有し協議を重ねる中で、利便性を高める方法などについて継続して協議してまいります。
問5. チョイソコバスについて(デマンドバス風、2018年愛知県で開始⇒全国33市で稼働)あきる野市では、昨年1年間、実証実験を実施(市、トヨタ、民間会社が運行)。目的は、⑴免許返納者の対策、⑵ 高齢者の健康増進に繋がる「外出促進」だそうです。駅にも停留所があり、市役所、郵便局、病院も当然あります。居住地域⇒商業地域、エリアスポンサー(各事業所の協賛)が後押しをして、採算性が向上していると言います。検討してみては如何かと思いますが?
【答弁】 現在の公共交通におきましては、市民のニーズに応えた利便性の向上は重要な課題となっております。そうした中、今後の公共交通のあり方を検討することを視野に入れ、行政の立場として事業者との共生を図り持続可能な公共交通を推進するため、市内事業者や交通協議会等と協議を重ね、新たな手法を探って参ります。
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